洋書、時々プログラミング

博士課程修了→メーカーという経路を辿っている人の日常

ワークとライフをバランスするとは

年度末に向けて徐々に忙しさのボルテージが高まっている。こういう時に昔よく言われていたワークライフバランスを思い出す。この考えは家庭と仕事の時間のバランスを取るという考えが根元にある。個人の時間を大事にするという意味でもあると思うけど、はちょっと違和感を感じている。

まず違和感を感じたのは時間の単位である。ワークライフバランスと言うとよくイメージするのが一日のタイムスケジュールの中でのバランスになると思うけど、もう少し大きな視点で捉えるべきなんじゃないかなと思っている。忙しい時期は仕事のスキルを積むという意味でも大事だし、逆に家庭での役割を果たすために仕事の時間を削る期間というように、月単位、年単位での融通の取りやすさの方が大事かなと思う。

もう一点はバランスを時間で測定するという考えである。この考えの前提としてはバランスは時間で測るもの、ワークとライフの時間は完璧に分けられるという前提があると思うが果たしてそうなのだろうか。仕事をするのも自分、家庭にいるのも自分であるため、時間が分けられたとしても考えまで分けることができないこともあるのではないか。そういう人たちにとっては時間で分けるというよりも思考の偏りを仕事か生活に傾けるというように、緩いオンとオフの間で生活した方がしっくり来るようにも思う。

別に家で仕事のことを思い出しても良いし、仕事で家庭のことを思い出してもいい。大事なのは傾け方なんだと思う。そして疲れてきたら仕事をゼロにしてみればいい。時間という枠に意識を取られすぎるよりは、白黒つけずに生きてみるのもいい気がしている