洋書、時々プログラミング

博士課程修了→メーカーという経路を辿っている人の日常

仕事の捉え直しをするには

よく仕事のやりがいの話でレンガ積みの話が取り上げられる。レンガ職人がレンガを積む理由として、1人は親方の命令、1人は金のため、1人は来る人の喜ぶ顔のため。この話を引用して、3人目のように、仕事に対してやりがいを見つけようという話に結論を持っていかれる。定期的にこういう講演が開かれるが、こういうやりがいはどうやって見つけると良いのかと考えている。

会社で仕事をする時、基本的には仕事はまず上司から与えられる。そういった上から与えられる仕事に対して初めから意味を見出すというのは難しい。いくらジョブ型が普及しても、はじめから意味まで明確に分かるような仕事を得るためにはある程度キャリアを積み、自分で仕事を選べるだけの力を身につける必要がある。

ではその力がない場合はどうすれば良いのか。まず命令のためや金のためでも良いからやってみることが大事だと思う。仕事を勧めながら関係者と話をしていくことによって、仕事の意味を見出し、好きになっていく過程を経ないと3人目のレンガ職人のような心境にはなれないと思う。こういう過程を経て仕事の意味を理解し、各人のやる意味を見出していくのだと思う。

では新人にとって持つべき考えは何か。それはいつか仕事をやる意味が分かると、期待することだと思う。上司はこの期待を叶えるためのサポートをする必要がある。

よくMUSTとかCANとかWILLの重なった場所を広げろとか言うけれど、MUSTに当たったら当たっただけCANを増やせば良いし、自分は増やせる余地があるがあると思い続けることが重要だと思う。WILLはその後に見つかると期待しておけば良いんじゃないかな。