洋書、時々プログラミング

博士課程修了→メーカーという経路を辿っている人の日常

(読書)パラノイアだけが生き残る

積読消化としてアンドリュー・グローブの『パラノイアだけが生き残る』を読んだ。

どんな本か三行紹介

  1. 昨日までうまく行っていた事業が突然上手くいかなくなる時が来る(戦略的転換点)。これは「x10の変化」によるものである。このような変化は営業などの最前線で働く社員ほど早く気が付き、CEOなどの上層部が気がつくまでには時間がかかる。
  2. この「10xの変化」に対応するためには、事前に心配性な位アンテナを張ることで、ある事象が10xの変化になりうるか否かを判別することや、その時に取れる手段を増やすために、事業が順調に行っているときに次の柱を育てることが重要となる。
  3. このような「10xの変化」は企業だけではなく個人のキャリアにも起こる。その時に究極的に頼れるのは自分のキャリアに対する意思と目指す場所の明確さである。

自分の業界にアンテナを張ることはこの10xの変化を見極める上で重要だろうし、そのような感覚を磨くこともこれからの社会人に求められているように思う。そのような状況が起きる中でこの本を思い出せば。少しはマシな動きができるように思う。せめて自分のキャリアだけは守らなければ。。。