洋書、時々プログラミング

博士課程修了→メーカーという経路を辿っている人の日常

洋書感想 Superbird (CER stage2) ~10000語以内のSF小説~

読んだ本の情報

タイトル Superbird
シリーズ Cambridge English readers stage 2
著者 Brian Tomlinson
YL 2.6
個人評価 ★4(SF好きにはおススメ)

内容

とある星からSuperbirdという宇宙船に乗ってやってきたMaryら5人組、しかし地球の様子を観察している時、砂漠に墜落し、Mary以外の4人は死んでしまった。残されたMaryは民家に逃れ、言葉が分からないながらも交流を重ねていく。ある日当局に連行されたMaryはそこでSuperbirdの再建に協力し、無事に帰ることができた。 その20年後、Maryはまた地球に向かう、船長であるLakeは殺された4人のことで地球人に対して怒りを感じているようであったが、Maryはまた地球の人に会えると喜んでいた。そして地球に到着した時彼らは。

感想

簡単なGraded readerにもSFはあったのですが、話が急展開だったので理解できないものが結構ありました。ですがこの本はかなり分かりやすく、SFらしい表現も多数あり面白く読めました。例えば宇宙人からすると地球にいる動物はすべてhumanと解釈されてしまいます。なので宇宙人から見ると猫や犬は4本脚のhumanとなり、実際に本でもそう書かれています。このようなSFっぽい表現手法に慣れるまでは読んでも分かりづらいかもしれませんが、分かると逆にその表現方法が面白くなってきます。そうなればもうこの本をかなりの部分ほど楽しむことができます。 ストーリー本線は少々重い話ではありましたが、それをあまり感じさせない仕組みになっていました。レポーターとMaryの会話形式で舞台が進んでいくので時系列も追いやすいですし、一つ一つの出来事に焦点が当てやすい印象を受けました。ただSF慣れしていない人だと、4本脚のhuman???と疑問が付く表現が多いのでちょっと止まるかもしれません。そういったときは多読の基本である読みなおしをしないという方針で読み進めて行く方が良いかと。

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余談

最近ブログを書くようになってから、「ブログで感想を書くまでが読書である」と最後のゴールを変えることができるようになりました。仕事でもなんでも、最後のゴールを「やり終える」か「アウトプットする」のどちらの意識を持つかによって効率が変わってくるような気がしました。