洋書、時々プログラミング

博士課程修了→メーカーという経路を辿っている人の日常

資産形成について

正月中は普段の仕事で考えられなかった資産形成についてちょっと方針を立てたのでメモ。

【目標】5年くらいでお小遣い分(月2万円)の不労所得程度を目指す

  1. 個別株は配当をメインターゲットと据える
    毎日の仕事に集中するために、デイトレードやっている時間的余裕はなし。配当が3%くらいの株式を業種分けて投資する。業種ごとに均等になるように買っていく。
  2. 投信は株式、インデックス型を購入 メインは先進国
    楽天証券を使っているので、クレジットカードで買えるだけ買う(2020年1月現在5万円 1%のポイントがつくのでこれで500円分のポイント)。買う先はまだ20代ということも考慮して株式オンリー。場所は全世界とか先進国とか日本とかをばらけて買っておく。
  3. 投信の利益は早めに確定させ、その分を個別株に回す。
    投信のデメリットの一つに「解約時が分からない」ということがあるので、利益分だけは早めに確定できる仕組みを作る。そこで得られた利益は個別株を買うための資金としてストックする。

2020年はこんな感じでやっていこうかと思う。投信の積み立て額が膨れ上がるにつれて、「どの程度利益が出たら利益分を解約するか」という問題も出てくると思うが、まだ投信の総額がそこまで多くないので、一度保留にしておく。

(読書)医学は何ができるか

4時間くらいかけて先月買った医学は何ができるか(ルイス・トマス)を読んだ。

タイトルは結構ゴツいけれど中身は作者の24編のエッセイで、ちょっとずつ読み進めることができた。

作者はアメリカの内科医でだいたい1930年あたりから医者として働き始めた。この頃はちょうど生物学や免疫学の研究が進んで来た時期で、医者のあり方もこの時代から変わり始めている。

 医者という職業は古くから存在していたが、医療が科学とリンクし始めたのは20世紀になってからだった。それまでは科学には基づかない、医者の思いつきのような治療法が試されていた。

 そのような状況は20世紀を境目に変わり始め、ウィリアム・オスラーが医学教育を組み上げた少し後の時代が1930年あたりである。オスラーの医学の中では、「説明」こそが医学の本来の仕事であるとして、治療よりも病気の診断となぜこの病気に罹患したか、そしてこの病気はどのような経過をたどるかを説明することに重きを置かれていた。

 ところが1930年台になると免疫学などが発展し、治せる病気が増えてきた。すると医学は説明から治療することに重きを置くようになった。そのうちにコンピューターもでき、画像検査も進歩するなど、医療の機械化が進むようになった。すると昔までの親しみが感じられる医者はいなくなり、患者の側からすると少し違和感を感じる時代となった。

 このような時代を医者として生きた作者がその中で何を感じたか、そして研究者として何に興味を持ってきたか分かるエッセイとして一つ一つ非常に楽しめた。沖縄戦にも従軍したようで、そこで何があったかも書かれていてとても興味深いものがあった。また、今までの医学を知ることで、これからの医学を知る助けになるかなとも思う。

(読書)医学するこころ オスラー博士の生涯

久しぶりに本を読む時間が取れたので、手元にあったこの本を読んでみた。

 

オスラー博士(ウィリアム・オスラー)は19世紀~20世紀初頭に大活躍した医者でオスラー結節にその名前を残す人である。

そのような人がいかに医師を目指し、公衆衛生の確立のために尽力したかが書かれている本。

 

読んでいてオスラー博士の生き方をすべて真似できるわけではないけれど、いくつかは真似できるように思う。特に、死んだ昨日と、日を見ない明日に思いを馳せるのではなく、今に集中して生きるという所は今後の生き方に取り入れていきたい。というかちゃんと活躍している人ほど、今に集中している気がする。

 

医療系の話に関してもなるほどと思うこともいくつかある。臓器ひとつひとつを孤立したものとして扱うのではなく、流れとして扱うというのは、NHKでやっていた福岡先生の最後の講義を思い出すものがある。

 

付箋を貼った部分は主にオスラー博士の言葉の部分。講演録もあるのでそちらも買おうかな。