洋書、時々プログラミング

博士課程修了→メーカーという経路を辿っている人の日常

鴻上尚史のレッスン本その1 孤独と不安のレッスン

ピルグリムを見てから鴻上尚史熱が来ていたので、一気に「コミュニケイションのレッスン」、「幸福のレッスン」、「孤独と不安のレッスン」の三冊を読み終えたので一つずつ書いていく。

まず孤独と不安のレッスンから読んだ。

【抜粋した内容】

孤独には種類がある。「一人はみじめ」と苦しむことはニセモノの孤独であるとして、「本当の孤独」とは

会話する相手が自分しかいなくなること

である。

この「本当の孤独」は、自分とちゃんと対話できる機会を生み出すので、みじめでもなんでもない。むしろ豊かな時間である。このような機会の中でようやく自分の本心を捉えることができる。ニセモノの孤独はこの「本当の孤独」を邪魔する。なぜならば、「一人はみじめ」という考えは思い込みであることを意識して、SNSなどでつながりをも求めてしまうからだ。

不安に対しても、絶対の保証があるわけが無いのだから、人間は生きているだけで不安になってしまう。ただ不安にも種類がある。「前向きの不安」と「後ろ向きの不安」だ。前者は前に進むエネルギーをくれるが、後者は立ち止まってしまうだけでマイナスのものしかもたらさない。絶対の保証なんて何も無いのだから、不安を感じて、それを「やってみなきゃわからん!」として前に進むように不安を使うのが良い。自分の中で不安を大きくしてはいけない。

「本当の孤独」は新たなネットワークと人間関係をくれる。その中で「他人」とは異なる「他者」と出会う。この他者との関係はまたやっかいで面白い。なぜなら好きと嫌いが混じり合った関係だからだ。他人ならすっぱり切れるけど他者は切れないということである。この他者との付き合うためには、コミュニケーションを諦めないエネルギーが大事である。やればやるほど、他者との付き合い方は慣れる。この中で不安とも闘うことになるけど、後ろ向きの不安には振り回されないことが重要。

人間なんてわかりあえないのが当たり前である。「何も言わなくてもわかってもらえる」なんて無い。それはただの依存である。わかりあえないけど、奇跡的に分かり合えることもある。だから分かり合う瞬間を目指すことでエネルギーを保つことが良い

 

【感想】

会社で生きるということは孤独には生きられない。だけれども、昼食を一人で取るのは恥ずかしいことなど、ニセモノの孤独を感じてしまうところがいくつかあった。まずやるべきことはこの本にも書いてある通りで、ニセモノの孤独を意識して今のネットワークから一度離れて、意図的に本当の孤独の中に身を置き、改めてネットワークを作り直していきたい。

他者との付き合い方は自分は未熟だと思うのでなんとかしたい。

 

 

こういう感じで本を紹介していけたら良いなぁ