洋書、時々プログラミング

博士課程修了→メーカーという経路を辿っている人の日常

BPL2021 出場者雑感

来週日曜16時にファイナルを迎えるBPL2021ですが、ここで6チーム24人の印象だけ振り返っておこうかと思います。ここまで熱中したのはラグビーワールドカップ以来かもしれん

※BPL2021がどんなものか知りたい人は検索したり、ここを見てくださいな。

APINA VRAMeS

DOLCE.選手

やっぱり大魔王は大魔王だった。APINA大将戦にスクラッチがくると、とりあえずDOLCE.出しておけば勝てるっしょという感じだったし、他のジャンルでもスクラッチ多い曲を選んで相手をボコりつつ相手の曲ももぎ取ったりしてて、2007年から衰えてないというかむしろ成長しててヤバい。CORIVE選手相手にSOF-LANの課題曲で敗北を喫した時には本人も追い詰められたと言っていたが、1st stageを抜けた後はそれも力に変えてさらに隙が無くなっている模様。DOLCE.選手とU*TAKA選手の対戦で2タテが見れる日は来るのだろうか。

UCCHIE 選手

1stステージではSEIRYU選手やPEACE選手に2タテされてていたが、そこで腐ることなく切り替えて、KEEL選手を2タテしてからは他の2巡目選手と渡り合える、むしろ上回れる力をつけた。3巡目相手には自選はほぼ確実に取りこぼさないという手堅さを見せた。SUPER NOVAに敗れた後のGAME PANIC戦ではPEACE選手と死闘を繰り広げて自己べをたたき出し、APINAのセミファイナル進出をほぼ決定づけた。年上3人の中でも臆することなく実力を見せ続けているメンタルの強さにも注目か。一回くらいU*TAKA選手と戦ってやるだけやってみてほしかったりする。

NIKE選手

1点差0点差の試合が多く、視聴者の心臓を止めた回数ランキングはたぶんトップ。U*TAKA選手相手にも一太刀浴びせられる可能性を示した2ndステージ最終戦は素晴らしかった。たぶん本人は勝ちたかったと思うけれど、勝てるポテンシャルを見せられただけでも視聴者は十分熱くなれた。でも次回は勝ってほしいっす。本編ではポーカーフェイスだけど裏では熱くそれでいてフレンドリーなので振り返り配信や試合後インタビューなども見てほしい。決勝戦で力を込め過ぎてアピにゃん握り過ぎてほしい。

KENTAN選手

1st 2ndステージではあまり見せ場は作れなかったが、2ndステージ最終戦ではストラテジーで引いたReal(対戦相手が歴代持っている曲)で一本奪うという復調の兆しを見せた。その後セミファイナルでは大活躍、2戦やってどちらも2タテとかいう先鋒の鑑のような活躍をしていた。1発勝負に強いマンは生放送で輝くとか考えながら見ていた。30代とパパとアピにゃんの希望の星である。あとYoutubeもおもろいので見てみよう。ファイナルでもセミファイナルのようにチームに勢いを付けられるか。

GAME PANIC

MIKAMO選手

テクニカルオールラウンダーという名前の通り、先鋒中堅大将で隙の無い活躍を見せた。ただDOLCE.選手やU*TAKA選手相手に自選を通しきれず、結果としてセミファイナル進出はならなかった。ただWELLOW選手相手に2タテしたりと実力的には出場者の中でTOP6に入るということは変わっていない。どこもこなせるというユーティリティさもあり、次回に向けてその実力を発揮できたのではないだろうか。次回に向けては大魔王と王者と渡り合うための武器作りが課題か。

PEACE選手

先鋒中堅の鬼でありポップンからの刺客。この人と当たりたくない選手はたくさんいたのではないだろうか。先鋒中堅で自選ほぼ落とさないし、大将戦もいい試合ができるというMIKAMO選手と同じユーティリティプレイヤーであるという実力を遺憾なく発揮していた。UCCHIE選手との中堅バトルもとい親子喧嘩は見ているこっちの心臓を抉っていった。

54GAYA選手

GAME PANICのエンターテイナーと思いきやレジャラン戦では1-PIN選手相手に自選を通すなど存在感を見せた。ただ相手が悪かった。WELLOW選手以外の1巡目選手と当たっており、もはやスタンプラリーレベル。それでもめげずに勝利の鍵を探して最後まで粘る姿は見ている人の心を熱くさせた。振り返り配信では司会者としても有能な姿を見せており、一家に一台54GAYA選手がいるとよさそう。

#MA3#選手

鳥取から来た伸びしろMAXで伸ばしきった人。4巡目だっけこの人というレベルで勝率高い。登場回数はそんなに多くは無かったけれど、十分活躍できていたし、出場回数低い=対策に時間が割けるという利点を活かして課題曲が大量なジャンルも十分に対策できていた印象。

SILKHAT

SEIRYU選手

正規譜面の伝道師。BPL1stステージを面白くした立役者でもある青龍塾塾長。常人ではRANDOM譜面を選ぶような譜面でも正規譜面を選んでポーカーフェイスで勝利をもぎ取っていく、そんな姿がカッコいい。U*TAKA選手相手の大将戦では相手にストラテジーカード使わせるあたりその実力は今回で十分に認知されたように思われる。コスト超過もあり2ndでの出場はあまりなかったが、塾長としてチームメンバーのパワーアップにも尽力していた。もう少し期間が長ければSILKHATの成長がもっと見れたかもしれない。

RKS-32選手

1発勝負の魔物が微笑まなかった率トップ。実力も精度も申し分ないのに、相手が悪かったり、ストラテジーされたりランダム運に恵まれなかったりで勝ちきれなかった。それでも3-4巡目指名の人にはきっちり自選を通しきって欲しかったというのが正直な所か。次回頼むぞ!

NORI選手

データの鬼。4巡目選手としてデータを見て自分の勝てる武器を磨いて上位の選手に一本取ることを狙いに行くということをレベル高くできる人だった。武器曲だった叙情もそんなNORI選手の戦い方にピッタリだった。ただ色々あって3巡目としての選手の戦い方が求められたのが不運だった。

HAL選手

気が付いたらプレイ回数3000回を超えていたDr.BEMANI。出場辞退もあり、25人目の選手として選ばれたこともあり、当初は顔面蒼白だったけど初めからMIKAMO選手1-PIN選手と当たってはしょうがないっす。そのあとは冷静にできることをやり、2ndステージでは自選を通せるレベルとなった。もう少し長くシーズンを続けてさらなる成長を見てみたかった選手。

SUPER NOVA Tohoku

WELLOW選手

レーンカバー狭すぎグランプリ全一。1stステージではあまり目立たなかったけど、2ndステージからの活躍と最後のDINASO選手との大将戦は視聴者の胸を熱くさせた。セミファイナルではDOLCE.選手から一本を取った3人目の選手となり、物量系の強さをはっきり示すことができた。ただU*TAKA選手と比較すると大魔王となるためにはもう一歩強さが必要か。でもいけるんじゃないかと期待させるBPL2021だった

KEEL選手

地元出身のオールラウンダーとして選ばれた選手。セミファイナルまでずっと不調に苦しんでいたが、オールラウンダーっぷりは十分伝わったのではないだろうか。KENTAN選手との中堅戦での2タテは素晴らしかったし、実際強いけどあと一声というもどかしい状態だった。東北地方の主として今後もバリバリ活躍してほしい。

CORIVE選手

今大会に大波を巻き起こした選手。SCRATCHとSOF-LANでただ勝つだけでなく魅せるプレイをできるというのはそれだけでも十分才能。そして結果としてもDOLCE.選手にSOF-LANで土をつけるという実況をも絶句させるプレイをするなど、BPL2021で最も輝いた選手ではないかと思う。他のジャンルにおいても皿たくさんだったりSOF-LANしている譜面もあるので自選は取れる可能性があったりするので本当にいい選手だったと思う。セミファイナルでの大将戦抜擢もその評価が影響したのではないかと思う。次回も新しい斧としゃもじを持ってBPLに殴り込んできてほしい。

FRIP選手

NIKE選手の自選を奪った数少ない選手で、4巡目の中でも安定感があった選手。RKS-32選手からは2タテしたりと爆発力もあり、4巡目選手としては平均以上の働きをした印象。満曲でサングラスかけた遊び心でファンになりました。

ROUND1

U*TAKA選手

王者は王者だった。どんなに崩れても最後ではちゃんと勝ちきれるあたり王者の風格が出ている。主軸は手首皿だけどSCRATCHも克服しており、セミファイナルではCORIVE選手を見事に返り討ちにするなど隙が本当になくなってきている。DOLCE.選手以外に負けておらず、ファイナルがどうなるのか今から楽しみ。

KUREI選手

ROUND1影のMVP。正規譜面の鬼であり、実況をして鉄壁と言わせた男。1st 2ndでは相手選曲をバッタバッタと返り討ちにしており、ROUND1には大将が二人いるとまで言わせるまでになった。ただセミファイナルではEXストラテジーカードを使われたこともあり、本来の実力を出し切れなかったか。ジャンルもレベルも固定されているファイナルでは実力が輝くのではないだろうか。

ANSA選手

エンターテイナーのように見えた実力者。セミファイナルのCORIVE戦ではEXストラテジーカードの被害者となりつつもきっちりドローに持ち込んだあたりメンタルの強さがうかがえる。そのせいもあってセミファイナルでは2戦やってどちらも同じ曲だったのでやっぱりエンターテイナーじゃないかと思う。ファイナルでの答えが楽しみ。

TENIN選手

4巡目選手ということでなかなか出番は無く、あったとしてもSCRATCHだったり相手がスクラッチの名手であるU76NER選手やCORIVE選手だったりと中々厳しい戦いを強いられてきたTENIN選手。JAPANESE SARA GACHIOSHI BOYになるしか道はないかと思われたがセカンドステージでは1-PIN選手相手にドローにしてレジャーランドのセカンド進出の道を閉ざすなど決して無視できない。ファイナルでは先鋒や次鋒戦での出場となるが、セミファイナルからファイナルまでの2週間でどこまでガチ押しに磨きをかけるかがROUND1に勢いを付けるためのカギとなるだろう。

レジャーランド

1-PIN選手

レジャーランドの大将でありマスコットキャラ。しゃべりもうまいしIIDXもうまい。ただ実力としては1巡目選手としてはもうひと伸び欲しいか。ジャカルタファンクブラザーズ選んでくれる貴重な選手として個人的に応援してました。TENIN選手との1戦は見ているこっちが辛かったけど最後は立ち直ってくれて良かった。まだ若いのでこれからの伸びに期待。

DINASO選手

ポップンからの刺客n人目。UCCHIE選手をgigadelicでボコる姿は衝撃的でした。そのあとも要所要所でSEIRYU選手を2タテしたりSUPER NOVAセミファイナル進出に向けた最後の壁となったりと重い役割が多かったですが、のほほんとした感じでやっているあたり、場慣れしていることをしみじみと感じていました。youtubeも応援しています。

G*選手

BPL最年少選手。物量譜面の猛者としてBPL ZEROから継続して参加していた。1st 2ndとなかなか苦しい展開が続き、物量の強さというのがなかなか見せつけられずにはいたが、NIKE選手とのドローマッチや、因縁のANSA選手との一戦など要所要所でBPLを盛り上げていた。まだまだ若いからこれから頑張ってほしい(おじさん目線)

U76NER選手

公務員からのプロゲーマー。ノートでも指名を得るための戦略などを緻密に立てるなど、相手の弱点をしっかりと捉える力は抜群だった。SCRATCHの低難易度曲だと勝てる人なかなかいないんじゃないかな。CORIVE選手とも分けてるし。この人いれば低難易度スクラッチカバーできるという印象は明確になったので次回も期待したいなと思う。

終わりに

24人分書くのに結構な時間がいりました。書いていてドラフトに選ばれた人の実力の伸びとそうでない人の間に差が生まれそうだなと想像してました。本番のあのヒリつく環境を味わった人はたぶんまた強くなると思うけれど、次回以降を目指す人がドラフトで選ばれるためにはその人たちを超えなければならない。その間の隔たりは小さくして入れ替えらられるようにしておきたいのかなと思ったりしました。2部リーグとかあるといいのにな。

ファイナルステージが楽しみ。