洋書、時々プログラミング

博士課程修了→メーカーという経路を辿っている人の日常

(読書)論理トレーニング101題ーロジカルシンキングの土台にもなる一冊ー

お盆休みだったので積読から一冊引っ張り出して3日かけて読んでいました。

 

 昔グロービスロジカルシンキングを読んだことを思い出しつつ解いていました。その時と行っていることには共通点が多い、対象がビジネスか諭説文と違いがあり、復習になりつつ別の方面から論理を捉えなおすいい機会となりました。

 ロジカルシンキングでは主にビジネスに主軸を置いているため、不確実性がどうしても大きくなりますし、説得する相手も意思決定者という限られた人であるため、その人が納得する理論を組み立てるということに主軸がおかれることが多かったように思います。

 対して論理トレーニングでは実践の対象は社説などであるため、読ませる相手は一般大衆と広く、何に重点を置いているかが全く分からないため、論理構造が大事になってくるような印象を受けました。

 おそらく論理トレーニングの中でビジネスに特化するとロジカルシンキングに発展していくのではないかなと。そのように考えると、この本はロジカルシンキングの基礎の土台となる考えであり、間接的にではありますが社会人生活に活きていくようにも思います。例えば報告書や提案書の接続詞を意識するなど、論理構造を言語化しながら気を配ることで、より多くの人が将来にわたって回覧するであろう文書が読みやすくなったりするのかなーとか想像しています。

 ただ実生活で使いすぎるのはおすすめできないと著者も書いてあります。そりゃ論理だけで生活している人なんてなかなかいませんからね。仕事など、論理で人を動かさなければいけないところにこの本での学びをメインで使っていけばいいなと思います。